同文内容証明
同じ内容の内容証明郵便を、数人の相手に送る場合に、「同文内容証明」として発送できます。配達は個別にしますが、受取人を全員書き込むことができます。
受け取った相手は、誰と誰に送られたのかわかりますので、わかっても支障ないならそれでよいでしょうし、その内容証明郵便が誰と誰に送られたのかを知らせることで、何らかの効果を持たせることもできます。
また、ひとりひとりに内容証明を送付するより料金も安くなります。
同文内容証明の住所・氏名
同一の内容証明郵便に名宛人全員の住所氏名を記載するのですから、
「住所1」
「氏名1」
「住所2」
「氏名2」
「住所3」
「氏名3」
という書き方になります。
では、たとえば同じ会社に勤務する数人に内容証明を送付する場合、住所は共通なのですから、住所は一度だけ書いて、受取人の氏名だけ列記すればよいのではないかと考えたくなるでしょう。
「住所A」
「氏名1」
「氏名2」
「氏名3」
しかし、上のように書くことは認められません。
「住所A」
「氏名1」
「住所A」
「氏名2」
「住所A」
「氏名3」
と、記載してください。
完全同文内容証明
同文内容証明にも
- 完全同文内容証明
- 不完全同文内容証明
の2種類があります。
完全同文内容証明とは、
- 受取人の住所氏名
- 本文
- 日付
- 差出人
まで、要するに完全に同じものです。
不完全同文内容証明
「完全に同じではない」という意味です。
完全同文内容証明と違って、「受取人の住所氏名」だけがそれぞれ差し替えられています。受取人全員を列記していないので、受取人は、自分の他に誰が受け取ったのか、内容証明郵便を読んだだけではわかりません。
この内容証明を送る場合には、受取人それぞれ専用の書面と、受取人全員の住所氏名を列記したもの2通(差出人の控え用と郵便事業会社保管用)を作成します。