自転車で普通に道路を走っていたら、子供にぶつかったということがあります。実話です。私自身の話です。
車がなんとかすれ違える程度の広さですから道幅5メートルくらいでしょうか。歩道と車道の区別はなく、人はバラバラに歩いています。大きくはありませんが商店街です。
私は道の左側を普通の速度で走っていました。前方、右に道路を渡ろうとしている幼稚園児程度の子が見えました。
道を渡ろうとしているようなので、先に渡らせようと思ってスピードを落としました。停止しそうなほど徐行しました。
しかし、その子は自転車に乗っている私をじっと見て、道路を渡らずに動きません。「私が通過してから渡るつもりなのだろう。」と思って再度走り出し、通過しようとしました。
すると、私がその子にかなり近づいたところで、その子は急に道路を渡り始めました。急いで私はその子と反対側にハンドルを切りながら、ブレーキもかけました。私が左側によけると、その分、その子は自転車に近づいてきます。要するに、私の自転車に向かって走ってくるのです。
これはよけきれません。停止するのと、その子が自転車の前輪にぶつかるのと、ほぼ同時だったでしょうか。
ぶつかって、「ワーッ!」と泣かれると、もう私が轢いた(ぶつかった)ように周囲からは見えます。
その子に自宅を尋ねると、すぐ近所でした。家まで一緒に行き、母親に事情を説明して、謝りました。
正直言って、これはもらい事故です。今考えてもこれは避けられませんでした。もっとも、怪我も何もありませんでしたが。
こういうこともあるので、保険には入っておいたほうがよいでしょう。自転車事故の損害賠償額の例などもネット上にたくさん紹介されています。
自転車事故の掛け金などは、毎月数百円というものがたくさんあります。また、他の保険などに「おまけ」のようについていることもよくあります。いざという時になって、自分が加入している保険で補償できないかさがすのは大変でしょう。もし該当する保険がないとなれば結構心配です。
自分が加害者になる
自転車事故の例をご紹介しましたが、他にも、思いがけず、もちろん意図的にではなく、人に損害を与えてしまったというご相談はよくあります。損害賠償の問題になります。
相手は悪い人ではなさそうだけれども、示談書・合意契約書を交わして債権債務などがないようにしておきたいという相談です。
ちょっとしたトラブル・事故でも「相手のあること」です。相手次第で、円満に終了するかもしれませんし、大きな争いになるかもしれません。相手の神経を逆なでするようなことを言わないようにご注意ください。
また自分のちょっとした発言でも、相手が過剰に反応するかもしれません。「自分は法的に正しいことを言っている。」と、堂々としていてはいけないかもしれません。「正当な権利行使」にも気を付けてください。かといって、相手の無理難題は拒絶しなければなりません。
自分の誠意が相手には通じないこともよくあります。丁寧に協議してください。そして、最終的には示談書・合意書等をきちんと作成しましょう。
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