相談と彩行政書士事務所

テレビの人生相談。

回答者:「今まで女性が苦労してきたのだから、もう我慢することはない。」

 

私が高校生の頃なので、すでに何十年も前のことです。人生相談コーナーがあって、相談者はある奥様とのことでした。

かなり前のことですから、どういう相談だったか忘れたのですが、女性回答者のアドバイスは、「これまでの人類の歴史の中で、女性が苦労し、堪えてきたのだから、もう我慢することはない。今度は男が我慢する番。」というような内容だったので、高校生だった私としては、その回答は違うだろうと印象深く今も覚えているのです。

人類史上、男女の役割や地位がどうだったかは、相談をしているご夫婦にはあまり関係がなく、とにかくその夫婦は円満に婚姻生活を送れるようなアドバイスがほしかったのだろうと思います。少なくとも離婚を望んでいるのでないことは明白でした。

女性の地位や女性の役割を、第三者が最先端の思想をもって論理的に諭す場面ではないだろうと思いました。旧態依然の男女関係であっても、その夫婦が納得できれば円満に生活できるわけです。そのご夫婦がどういう婚姻関係・家庭生活を望んでいるのかを聞き取るのが先決だろうと思いました。後から考えれば、それが「テレビ人生相談」と「実務上の相談」の違いなのでしょう。

 

 

その時代に流行している思想があります。一時的なものから長く続くものまであって、一部はその後の常識となるでしょうが、破綻したり飽きられたりする思想もたくさんあります。その流行によって自分の生活を失うのは残念です。

たとえば、婚姻によって「姓・氏・苗字」を変えるかどうか。自分の親の考え、自分の考え、自分の配偶者(パートナー)の考えがいろいろあるでしょう。自分で信念を持っているならよいのですが、その時の流行に乗って、当事者が別々の主張をすると、それだけで婚姻が成立しなくなります。人間関係が破綻することもめずらしくありません。

人間は本能で行動することをやめて、大脳の思考・判断で動くようになりましたから、周囲の意見・論理的だと思える意見に逆らうことはきわめて困難です。よくよく考えると何が正論かはわからなくなりますが。

ある姉妹の話

男性と同じく働き、収入もある母。もちろん帰宅時間は男性と同様に遅かった。幼い頃にその母の姿が輝いて見えて、「格好いい。自分も母のようになりたい。」と心から思った姉。

一方、仕事が忙しく、自分が学校から帰っても家にはいない母なので、自分が母親になったら、子供が帰ってきたときは家で迎えて、おやつを出してあげるような母になりたいと思った妹。

大人になってからの人生はまったく異なったのでした。ただ、私が聞いて思ったのは、どちらも小学生の頃からの自分の信念を貫くことができたのはよかったということです。

書類作成と相談

彩行政書士事務所では相談を承っていますが、人生相談をされてもお答えできません。

のような個人の権利義務に関するものの相談と作成が中心です。上にご紹介した姉と妹のように、進む道はご自分で決めていただくしかありません。

決めた道を進むうち、いろいろなことが起こります。なるべく進む道に沿った解決ができるように、主として書類作成を通じてお手伝いさせていただきます。そちらの方向は違法だからだめ、こちらの方向へ行けば一番ご希望どおりの結果になるのではないでしょうか、というお話はよくさせていただいています。

 

 

問題が生じたときに、たくさんの大問題を抱えているような気がすることがあります。問題点やこれからすべきことをリストにして書き出すと冷静に対処しやすいでしょう。示談書・協議書・内容証明などを一緒に相談しながら作成していくことが問題解決につながると思います。また、問題を悪化させないための対策になることも多いようです。