誠意があれば?

このサイトでは、たびたび「誠意を持って対応」「協議して示談書で解決」と書いています。協議をする、内容証明郵便を送付するときや受け取ったとき、示談書・合意書などの作成のとき、たしかにこれはお勧めできる方法ですが、事案によってはそれは無理です。

相手によります

予防や解決方法は「事案による」とよく言われますが、事案よりも実は「相手による」といったほうがよいかもしれません。

自分も誠実に対応し、今後の約束などをきちんとすれば、お互いに最小限の「痛手」で済む可能性が高いと思われます。相手も善良・誠実な人であれば、たいていは示談・合意できるでしょう。

当然のことですが、腹が立つ、イライラする、感情的になるということはあるでしょう。その場合も、きちんとした手順を経て合理的に協議したほうが結局「得になる」と思いますので、我慢も必要です。

先のことを考えずに、怒りのあまり事態を大きくしてしまうと、途中で折り合いを付けたくなった場合も、もう後戻りができなくなることがあります。

そうなれば、長引く、費用がかかる、ストレスが増す、いろいろな人に知られる、というようなことになるかもしれません。

ただし、相手が善良・誠実でないのに、自分だけ善良・誠実になってしまうと、とんでもない不利益を受けるかもしれませんのでご注意ください。

謝罪文と慰謝料

不倫・不貞行為を認めて謝罪文誓約書を差し入れれば不倫の慰謝料は請求しないと言われてそのとおりにしたら、相手がその謝罪文を不倫の証拠として弁護士事務所へ持っていって、目一杯の慰謝料を請求されたということがあるかもしれません。こうなると互いに法律と証拠を使って争うことになります。

相手と場合によるのですが、このような紛争にならないように予防できる可能性もあります。【行政書士の起案】もご参照ください。

書面での協議

ただ怒りを爆発させるのではなく、現在と将来、自分に最も良い状態を予想して対処しましょう。そうでないと後日、かえって自分が困るかもしれません。

多くの場合、相手とは直接会わずに書面(内容証明郵便・メール等)で協議・調整するほうがよいと思います。それでは失礼にあたるということなら、必要に応じて挨拶程度に面会か電話をしておけばよいでしょう。

 

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