たとえば男性の場合、糖尿病などで性的に不能なことがあります。
不倫の慰謝料とは、もう少しこまかく言うと、不貞行為による損賠賠償です。
そこで、性的に不能なら不貞行為はできるのか、という疑問が生じます。
結論から言うと、性的不能者でも不貞行為による損害賠償、不倫の慰謝料を支払うことがあるようです。
昔から続く「不貞行為の禁止」が「円満な婚姻関係の維持」と解釈されるようになったので、状況からして不貞関係と同様とみられるようなら、不倫の慰謝料請求が成立する可能性は高いと考えてよいと思います。
不倫の慰謝料請求に対して、自分は性的に不能なので不倫の慰謝料請求に応じないとか、減額してほしいという主張をする方もおられますが、これはあまり説得力がないだけでなく、逆効果になりかねません。