家庭内で波風を立てない
夫の不倫相手(相姦者)に慰謝料を請求して、不倫をやめさせたいが、夫には不倫が発覚していることを内緒にしておきたい、家庭内で波風を立てたくないという妻からの相談があります。
(これは、妻の浮気を、夫が知らないふりをしていたい、という状況設定にしても同じことです。)
相手とは協議
まずは何らかの方法で、相手(相姦者)に連絡しましょう。メール・電話・内容証明郵便などがあります。
内容証明郵便を送ったのでは、相手が慌てて、大騒ぎになるのではないかという心配があるかもしれません。それも一理あると思うのですが、メールや SNS などで連絡したために、相手が事態を軽く考えると困るのです。では、どうやって連絡するか、協議するかは慎重に考えましょう。
交際をやめるなら
夫に内緒なのですから、夫はまだ不倫交際が続くと思っているでしょう。次に会うのはいつにするかなどの連絡をすると思います。
その際に相姦者は、夫からの誘いを強い意志で断り、また、妻に知られているいことを内緒にするという演技力が必要です。
相姦者がそこまでしてくれたなら、不倫の慰謝料はかなり低額か、あるいは「今後は交際しない」という誓約書を書かせるだけで慰謝料の請求はしないのではないでしょうか。
慰謝料を取れば解決するとは限らない
しかし、実際には、夫にも妻の「策」が筒抜けのことが多いです。とはいえ、夫も妻の気持ちを理解して、不倫がバレていないような演技をすると思います。
そうすると、とりあえず、妻の心配した「家庭内での波風・イザコザ」は避けられるでしょう。
それはそれで良い解決方法だと思います。
不倫があると、民法の損害賠償請求(慰謝料請求)を根拠に法的な請求をして解決することもあるでしょうが、上記のような「幕引き」の仕方も賢明だと思います。