毎月△△円宛支払う

不倫の慰謝料についての示談書合意書などによくあるのですが、支払額について「支払義務が△△円あるところ、これを分割して毎月△△円宛支払う。」と書かれていることがあります。

この「宛」は、手紙などの「宛先」とは違って、「ずつ」と読みます。

「宛」という字の成り立ちは「家の中でリラックスしている」ということだそうで、「ずつ」というのは日本でのみ用いられる意味だそうです。

「宛」と「ずつ」

では、支払い方法について示談書合意書等では「宛」と書くのと「ずつ」と書くのではどちらがよいかですが、私は固苦しく書くなら「宛」にします。一般に、漢字が多いほうが書面としては格式が高くなるでしょう。

示談書・合意書等で「お金はすでに支払いました」とは書きにくいですから、別の言葉を使ったり別の言い回しを考えるのと同様に、「毎月いくら支払う」という表現もいろいろあります。

もちろん意味がきちんととおれば法的には問題ありませんが、内容がわかりやすければよいという書面と、ある程度格式を大切にする書面があります。

 

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