不倫(不貞行為)があった場合に、不倫の当事者に慰謝料請求ができます。慰謝料請求とは不法行為を原因とする損害賠償請求です。
大きな金額を請求して反省させよう・懲らしめようということも考えられます。
以下に、不倫の慰謝料の「働き」「効果」「意義」のようなことについてまとめてみます。
賠償
不倫の慰謝料については諸説ありますが、不法行為による損害賠償ですから、まず重要な役割は損害填補です。不倫によって平穏な婚姻生活を侵害されたとか破壊させられたので、精神的に傷ついたでしょうから、その心に受けた傷を癒やさなければなりません。不倫の慰謝料はそのための費用に充てられます。
制裁
次に、不倫という不法行為をしたことについての制裁が慰謝料請求だと考える人も多いです。ですから、訴訟で目一杯の慰謝料を請求して、その訴訟費用はほとんどすべて弁護士費用と訴訟費用に費やされてもかまわないということがあります。
慰謝料の支払いは、多かれ少なかれ制裁(懲罰)の効果はありますが、我が国では制裁のために慰謝料請求するのは本来のものではないとされています。
予防
不倫によって傷ついた心を癒やすために費用が必要だとすると、不倫をすれば慰謝料の支払義務が生じるので、結果的に、不倫の慰謝料請求が認められているということは、不倫を予防する働きが期待できます。
ただ、再度の不倫を予防する方法としては、書面による示談・合意・約束(示談書・合意書)による方が実用的だと思います。
“不倫の慰謝料で反省させる” への1件のフィードバック