あなたは家族、友達、子供、恋人をどう呼ぶでしょうか。
付き合っている彼から「お前」と呼ばれたときは、親しさの表れでしょうか?
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協議での言葉遣い
もともと「お前」とは、「御前」「大前」で、
「神・仏・貴人の前」
の意味だそうです。
「貴人の前」の意味だったものが、次第に「貴人」そのものをさすようになり、その後は次第に、自分の同輩あるいは人を見下して使われるようになったそうです。
相続開始後、遺産分割協議で兄弟姉妹が集まり、意見の相違があって、ときには大きな声が飛び交うようになると、この「おまえ」という言葉が問題になります。
「おまえに『おまえ』と呼ばれる筋合いはない!」
ということになります。
「あんたに『おまえ』と呼ばれる筋合いはない!」
ということもあるようです。
イライラしながらでも調整を
「あんた」と「おまえ」がどの程度違うのかわかりませんが、協議では話し合いがヒートアップすることもあります。「売り言葉に買い言葉」でしょうか。売り言葉に買い言葉は、友人・知人の間でもありますが、兄弟姉妹・親子の場合には、遠慮がないので、口喧嘩になりがちかもしれません。
これは不倫の後始末としての慰謝料、示談書、合意書などでは「おまえ」とはあまり言わないかもしれません(言わないほうがいいです)が、かなり似ています。
協議には初めから行政書士が立会うこともできます。ただし、行政書士が本人に代わって示談交渉をすることはありません。
年をとって家族・兄弟姉妹にはきつく当たる人も、他人がいると落ち着いていることもありますので、そういう点も含めてお考えください。