内容証明を受け取った

内容証明を受け取った

内容証明郵便を受け取ったのなら、おそらくそれなりの理由があります。しかし、

  • 受け取った内容証明が要点を的確につかんだよい文章とは限らない
  • 要点よりも細かな言葉の言い回しが気になる

ということはありませんか。
相手が何を言いたいのか、法的にはどうなのか、人としてどう対応するべきか、感情的になっていないかなどによって、今後の対応の仕方がまったく異なると思います。受け取った内容証明郵便について、できる限りの説明はいたします。

 

内容証明を受け取った 川崎

 

内容証明は手紙

内容証明は「手紙」ですから、差出人としては原則として(違法な内容がなければ)どのような請求・申し出をしても構いません。「ダメで元々」と考えて、場合によってはとんでもなく厚かましいことを書いているかもしれません。また、事実にのっとって書かれているという保証もありませんので、とにかく落ち着いて読みましょう。

当事務所に相談された場合、ご本人がどう思うのか、どのように収束させたいのかを伺います。それならこのように回答書を送りましょう、という内容証明郵便の作成代理の提案をさせていただくこともあります。

世界は2つある

極端な言い方ですが、「法律の世界」と「義理人情の世界」があります。

法律の世界なら、違法性がないかぎり、人として道徳的にどれだけ非難されようと堂々と生きればよいのです。法律の規定と証拠がなければ、何も始まりません。

たとえば、不倫の慰謝料請求をされた場合、証拠がないなら、協議の申し出をされても内容証明を送られても、放っておけば相手方としては何もできません。

もっとも、こういうケースでは、不倫(不貞行為)にいたった事情が重要なことが多いです。法律では不法行為とされていて、損賠賠償義務(慰謝料の支払い義務)があっても、自分には特別な事情があるから法的な責任は負わなくてもよいと考えている。それなのに慰謝料の請求をされているから、法の枠内で対処しているだけということのようです。

また、慰謝料の請求額が高すぎるから協議をする、支払い方について協議をするなど、いろいろ協議することはあるでしょう。その際に、感情的になって事態を悪化させないために、冷静な書面で回答したいというご依頼もあります。

義理人情の世界なら、協議をして

  • 離婚するのかしないのか
  • 謝罪して今後の交際をしないならそれで済むのか
  • 慰謝料は払うのか
  • 慰謝料はいくらなのか

などを決めましょう。気分はよくないでしょうが、協議をして示談書・合意書を作成して終了すると思います。

「法律の世界」と逆のことを言いますが、「不貞行為はないでしょう。」という事例で、「しかし、十分誤解を受けそうなことをした自分が悪いから、慰謝料を支払う。」とか、「その慰謝料は高いでしょう。」という事案で、「自分が迷惑を掛けたから、高い・安いなどと言わずに、きっちり支払う。」という人も少なくありません。

「慰謝料を請求できる状況だけれども、きちんと謝罪し、誓約書を差し入れるなら、慰謝料はいらない。」という人もいます。

以上、極端に「2つの世界」と書きましたが、どちらもよほどのことがないかぎり裁判所を使わなければ解決できないことではないと思います。

 

内容証明を送る 川崎

 

内容証明の行政書士

川崎市中原区の彩行政書士事務所は、事情をうかがって、これまでの経験等をふまえてご本人のお考えに適した方法をご説明します。100パーセントご希望どおりになるとは限りませんが、「やるべきことはやった」という満足感は持っていただけるように努力しています。

内容証明を送る人の立場

内容証明郵便を発送することも一般には少ないと思いますが、送るときのことを少しだけ書いておきます。内容証明を受け取る人がいるのですから、送る人がいるわけです。送る場合とか、送る人の立場も考えると、自分が受け取ったときの参考にもなると思います。

内容証明郵便は、簡単にいえば「手紙」ですから、常識的に「何を書いても自由」です。しかし、わざわざ電話でもなくメールでもなく「内容証明郵便」を用いたのですから、その効果を十分に発揮させるべきでしょう。

  • 話し合い・協議の機会がつかめない。
  • 話し合いの最中に話題がそれていく。
  • 口数が違うので、自分の言いたいことが言えない。
  • 問題の核心がわからない。
  • 後のために連絡事項の証拠を残したい。

ということがよくあります。そういう場合に内容証明を出すと役に立つことが多いです。
しかし、ピントがずれていると、問題は収束に向かうのではなく、大事なことを逃してしまったり、かえって混乱を招きます。

  • 冷静に
  • 事実を
  • 要点を整理して
  • 解決策の提案

をしてみましょう。

事案によっては、確かに専門家に依頼するほどのことはないものもあるようです。専門家に依頼した方がよいか、自分で十分なのかという判断も、できれば専門家に相談の上で決めた方がよいと思います。

内容証明を送られたら】という似たタイトルのページもあります。当サイトを利用する皆様が検索しやすいようにと思って分けて書きました。ご参考にどうぞ。

内容証明を受け取った” への5件のフィードバック

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