最初の対応

最初の対応

最初に何をしてよいか、なかなかわからないでしょう。
本当に不倫(不貞行為)があったのかという確認も必要ですが、これは不倫の慰謝料請求以前にしておくことです。
ここでは、不倫が確かだとわかってからの最初の対応です。

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不倫の慰謝料の初期対応

たとえば損害賠償請求訴訟で負けた人は、謝罪する必要はありません。訴訟で負けたという事実が残るだけで、あとは判決どおりのことをすればよいので、相手方に会いに行って頭を下げてくる必要はありません。(謝ってもかまいませんが、そういう人の場合は、もともと訴訟にならないかもしれません。)
同様に、不倫の慰謝料請求が「訴訟」になっても、負けた人は相手に謝る必要はありません。

しかし、訴訟にしたいわけではなく、婚姻関係を脅かした人に反省してもらって、交際をやめてもらいたいという場合には謝罪は不可欠でしょう。

実際に会って、頭を下げるのが良い場合もあるでしょうし、かえって神経を逆なでして悪い結果となるかもしれません。

専門家に相談すれば内容証明郵便の送付からはじまるかもしれませんが、書き方には細心の注意をするはずです。

「誠意」とは

正直で、誠意を持って対応する人には、あまり苦情はいえないものです。ただ、ショックのあまり、精神的に病んでしまうと、どういう対応をするか、どういう請求をするかわかりません。

とにかく、反省しているかどうかがわかる対応をすることが大切です。反省して、交際をやめ、二度と繰り返さないと約束できるなら、慰謝料はいらないという人も大勢います。本当に反省しているかどうかはある程度、相手にわかると思います。

誠意が大切とはいえ、法外な慰謝料を請求されても、会社を辞めてくれといわれても、何でも言われるとおりにすることが誠意とは限りません。

ただ、できるだけ早く、できれば即日に、「謝罪」と「ただちに連絡も交際もしない」という誓約書をもらいたいのに、

  • 「対応の仕方を弁護士事務所に相談するので、返事は1週間先になります。」

というのは非常に悪い対応でしょう。おそらく
「自分は不倫を悪いことだとは思わない。」とか
「自分は誘われて、断りきれなかっただけ。」
というよりも更に悪い対応だと思います。しかし、とかく頭の良い人はこれをやりがちです。

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心の問題ですから

自分の車を傷つけられた場合、

  • (1)修理してもらえばそれで満足する人と、
  • (2)自分の愛車を傷つけられたのだから、いくら修理しても「一旦キズ物になった」事実は消えない。修理しても不満だ。

という人がいます。
一般に不倫の慰謝料というものは、(2)に近いでしょう。不満が募って精神的に病んでしまう人もよくおられます。
物損の損害賠償請求とは違うので、慰謝料請求する人も、請求される人もこの点は気をつけましょう。

加害者の権利

不倫の慰謝料を請求されている人は、法的に加害者だといわれているわけです。加害者だからどんな目に遭っても当然ということはありませんし、加害者にも権利があります。しかし、「加害者の権利行使」には気をつけたほうがよいと思います。

加害者も、もしかすると反省しているのかもしれませんが、いろいろと勉強した人は、法律や権利について詳しいので、
「正当な権利行使をしよう」
「法律に則って相手に損害額の立証をさせよう」
「どこまでが自分の義務(債務)か明確にしよう」
というのは、法的にはもっともなのですが、今、法律の問題を論じているのではありません。法律よりも「人の道」「人としてのあり方」を考えたうえで、対応をしましょう。

不倫・不貞行為については、なるべく傷を大きくせず、事を荒立てず、大人同士の話し合いで決着したいのです。まず、

  • 事実関係を認めること、
  • 謝罪すること
  • 交際をやめること
  • 慰謝料を支払うこと

などが重要ではないでしょうか。

不倫の慰謝料を支払うというのは、「けじめ」だと考える人が多いです。誰がどのくらい悪かったのか、どうやって解決するのかということを突き詰めていくと、たいてい「金額の問題」に行き着きます。

大人同士の話し合いですから、当事者が話せばよいのです。
しかし、大抵の人は経験があると思いますが、当事者というのは話しているとどうしても「主観」が入ります。問題解決に直接関係のないやりとり(「あのとき、嘘つきだといわれた」「頭ごなしに怒鳴った」「上から目線で物を言うのがシャクにさわった」など)が邪魔になって、問題の決着に余計な時間と労力を使うことがあります。

そういうことをすべて排除するなら「訴訟」が最適です。
その代わり、訴訟は「一刀両断」です。どちらも傷つくことが多いです。事が大げさになりがちです。周囲の人も気づくかもしれません。費用も時間もかかります。

そこで、「書面による協議」がお勧めです。
書面による協議・示談書・合意契約書で、謝罪を要求するのもひとつの方法です。同時に、再発予防の工夫もしておきましょう。謝罪の現れが「不倫の慰謝料」ともいえます。慰謝料の額が大きければ、反省の気持ちがたくさん込められると、一応考えられるでしょう。

払いたくても払えない人もいるかもしれません。出し惜しみしている人がいるかもしれません。しかし、多少なりとも「お金を払う」ことが、「けじめ」になりそうです。
誠意の問題とはいえ、不倫の慰謝料示談書合意書で解決したほうがよいと思います。

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頭痛がするからといって、すぐに手術する人はいません。

  • その日の体調のせい?
  • 肩こりなど?
  • 風邪をひいた?
  • 医師の投薬が必要?
  • 緊急手術が必要?

など、考えることはいろいろあります。
普通に真面目に生きていても、たいてい何か問題が起こります。ある程度は、交通事故の『もらい事故』のように、向こうから勝手にやってきます。

緊急に警察を呼ぶとか、すぐに訴訟だというなら、そうしなければなりませんが、協議で解決するものが多いです。不倫があったからといって、即座に裁判を考えることはありません。解決できない場合というのは、当事者が一歩も譲らないときでしょう。

非常に精神的に重荷になっているでしょうから、専門家に相談・依頼することをお勧めします。まず、気分的に楽になると思います。

  • 電話・メールはいつでもお寄せください。短く答えられる一般的なことは無料です。
  • 面談は、平日の19時・20時頃でもできるようにしています。ご予約ください。
  • 土曜日・日曜日・祝日もご予約の上、ご利用いただいています。
  • 通常は、武蔵小杉・元住吉で面談しています。東横線沿線・南武線沿線ご利用の方には便利です。
  • 川崎市、横浜市・東京都南部(東京都大田区・世田谷区・目黒区・品川区・渋谷区・新宿区、など)・埼玉県・千葉県からはアクセスがよいご利用しやすいと思います。

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